セグメンテーションとターゲットと聞くと企業のセミナーぽく聞こえてしまいますが、わかりやすく解説するので安心してください。
一昔前はマーケティングは企業が取り扱うものでしたが、現代では個人のマーケティング力も非常に大事となります。
それ故、どんな分野にもマーケティング力は必要となってきます。
マーケティングセミナーを受講した経験から、『ブログとマーケティング』をかけ合わせました。
参考文章も用意していますので、是非ご自身のWebサイト(ブログ)でも生かしてください。
マーケティングの有料セミナーも受講したことがあります!
・マーケティングの基礎を理解できる
・ターゲットを細かく分析できる
・ブログで使えるマーケティング術(参考文章有り)
・ペルソナ分析の本質がわかる
マーケティング界隈で耳にするセグメンテーションとは?
セグメンテーションとは、マーケティング戦略を考える上で、自分が「どこの市場を狙っていくのか?」を考えるために、市場を細分化しお客さん(読者)を分類することを言います。
わかりやすくまとめるとお客さん(読者)を分けることを言います。
お客さん(読者)を分けたグループのことをセグメントと言い、どのセグメントを狙うか決めます。
その狙ったお客さん(読者)のことをターゲットと言います。
なんで分ける必要があるの?
何故分ける必要があるのだろうか、以前のERG理論を思い出すとわかります。
・E Existence(生存)
・R Relatedness (他人との関係)
・G Groeth (成長)
もう少し馴染みのある、わかりやすい言葉に置き換えると?
・自己欲求(他人とは関係なく自分の中で完結すること)
・社会欲求(他人からよく思われたいと思うこと)
・生存欲求(生きるために必要なこと)
忘れた人はまず過去記事見てね!
「見栄なんてどうでもいい!」という人もいれば、「周りから認めてもらいたい!」という人がいるように、どの欲求がメインかは人によって異なります。
また、同じ人でも環境や気持の浮き沈みのよって違うときもあります。
例えば、外食の場合どうなるだろう?
1.仲の良い友だちなら多少汚くても美味しければOK
後輩を連れて行くときやデートとして行く場合・・
2.連れて行っても恥ずかしくないお店を選ぶ
ERG理論で言うと1.番は生存欲求に当たり2.番は社会欲求になります。
上記のように、同じ人間でも欲求が異なるときがあります。
だから分ける必要があります!
セグメンテーションが必要な理由
大きく分けると以下の2つの理由があります。
- 読者ニーズの多様化
- 売上ではなく利益の最大化
読者のニーズに対応できるようにすること、市場を分割して自分が優位性となるポジションを獲得するため、最小限の予算で最大限の利益をつくり出すことが可能になります。
どうやってセグメンテーションするのか?
セグメンテーションにはいくつかのパターンが存在します。
代表的なものとして以下の2つがあります。
- 人口統計的な基準で分ける
- ベネフィットで分ける
人口統計的??
難しく感じるけど身近なもので例えてみるね!
人口統計的な基準で分ける方法
人口統計的なものと言われると「わけわかんない・・」となると思いますが、とても簡単なことです。
- 性別
- 年齢
- 居住地域
- 子どもの有無
上記のようなものを人口統計的と表しています。
アンケートやアプリでよく目にしますが、あれには顧客を分ける目的があります。
- 20代女性
- 東京に住んでいる30代男性、子ども有り
- 田舎に住んでいる60代男性、子どもは自立済み
1番よく使われる手法な分け方になります。
ベネフィットで分ける方法
ベネフィットて言葉を知っているだけで、一般人と差が生まれているよ!
もしベネフィットがわからない人は、第1回の記事からベネフィットについてご覧ください。
ベネフィットはマーケティングにおける基礎中の基礎且つ1番耳にする言葉です。
服で例えてみるね!
- そこそこ見栄えが良く低価格な服が欲しい
- 洗濯が楽で手間が必要ない服が欲しい
- デザインが1番良い服が欲しい
- ブランド品の服が欲しい
お客さん(読者)が得たい価値によって分けることができます。
Aさん:そこそこ見栄えが良く低価格な服が欲しい人
Bさん:デザインが1番良い服が欲しい人
AさんとBさんでは、売れる商品が異なります。
このようにベネフィット(価値)によって分けることもできると言うわけです。
2つの分ける方法を繋げると?
企業も実際に行っていることですが、これら2つの分け方を繋げることで効果は格段に上げられます。
と言うのも、それぞれ単体だと弱点が存在します。
人口統計的な分け方だと、「20代女性」と言っても、「21歳なのか29歳なのか?」によって分かれます。
ベネフィットな分け方だと、そもそも判断がしづらく、「男性なのか?女性なのか?」程度しかわからないと思います。
そこで2つが紐付いているとターゲット選定がしやすくなります。
30代の既婚男性は、「そこそこ見栄えが良く低価格な服」を好む傾向にある
20代の独身女性は、「ブランド品の服」を好む傾向にある
2つの分け方を紐付けることで、ターゲット選定の調査が楽になりかなりの効果を見込めるようになります。
「どこをターゲットにするのか?」の決め方
分けるだけで終了ではなく、「どこをターゲットにするのか?」を選ぶことが必要です。
選ぶ基準で重要なものは以下の3つです。
- 市場規模がある程度大きい
- 競合の強さと自分の強み
- 価値の必要度の高さ
なんでここまで細かくターゲットを絞るの?
男性や女性と言う性別で分けたらいいし、年齢からでも分けることはできます。
なのに何故、ここまで細かく分ける必要があるのか。
結論、売れないから。
「誰でにもOK!」や「誰にでもおすすめ!」という万人受けの商品は、実は売れないことを知っていますか。
え、そうなの?
自分に置き換えて考えてみるとわかりやすいよ!
僕が20代男性だから僕で例えてみるね!
1.全年齢対象のファッション雑誌
2.20代の男性のためのファッション雑誌
どちらを買いますか?
絶対2番だよね!
おじいちゃんのファッションとか女性のファッション見てもね・・(笑)
つまり万人受けの商品は、万人受けが故に誰も買わないとなります。
これはブログでも同じことが言えます。
【セグメンテーションとターゲット】ブログで使えるマーケティング戦略!
上記で学んだ、セグメンテーションとターゲットはもちろんブログで生かすことができます。
しかしブログの場合は少しだけ変化します。
何が変わるの!?
前述でターゲットを選ぶ基準は以下の3つとお伝えしました。
- 市場規模がある程度大きい
- 競合の強さと自分の強み
- 価値の必要度の高さ
しかしながらブログの場合重要なのは、2番の『競合の強さと自分の強み』にあります。
つまり、ターゲットを選ぶ基準が変わるということです。
1番と3番に関しては、「月に何百万円稼ぎたい!」と思っていない人は、基本的にスルーでOKです。
理由は先程まで述べていたセグメンテーションとターゲットですが、店舗型のマーケティングのお話です。
しかしブログの場合は、インターネット上なので分母がとても大きいです。
どうしたらいいの!?
ブログの場合セグメンテーションするときに、人口統計で絞るのは非常に弱いです。
・20代女性向けの料理ブログ
・30代男性向けのファッションブログ
年代、性別、子どもの有無を踏まえたところで限界があります。
競合も多くポジションの獲得はもちろん厳しいですし、何より幅がとても広い状態です。
だからベネフィットを使おう
ベネフィットを使う前の文章はそのままにしてベネフィット(価値)を付け加えてみよう。
・20代女性向けの料理ブログ
→子育てと仕事に忙しいママのための時短料理ブログ
→料理経験が少なくてもインスタ映えな料理を作ることができるブログ
・30代男性向けのファッションブログ
→真似するだけで都会でもおしゃれなファッションブログ
→落ち着いていて夜のデートにも最適なファッションブログ
このようにベネフィット(価値)を付け加えるだけで、しっかりとしたコンセプトのあるブログへと変わります。
あれれ〜?これはペルソナ分析のこと?
はい、そのとおりです。
初心者の人は知らないと思いますが、ブログをある程度知り尽くしてくると「ペルソナ分析をしよう!」という言葉を耳にするようになります。
目的も知らずにペルソナ分析をして、謎の設定をたくさん設けても意味がありません。
セグメンテーションするために、ペルソナ分析をするということが本来の目的です。
「ペルソナ分析は細かくするといいよ!」というのは、読者に必要なベネフィットが出てくるからと言うのがペルソナ分析の本質に当たります。
例えば、「30第女性子ども有り」と聞いてもたくさんのパターンの人が存在します。
Aさん:30代女性子ども有り
→役職持ちのキャリアウーマン39歳、旦那と共働き、毎日残業で休日出勤もある。
子どもは2人で8歳と11歳。
Bさん:30代女性子ども有り
→専業主婦31歳、趣味はヨガと旅行で、1歳の子どもがいて慣れない家事と育児の両立に苦労している。
同じ人口統計的に分けた『30代女性子ども有り』でも、それそれ求めているベネフィットは異なります。
Aさんの場合
・時間は無さそうだけどある程度可処分所得が多そう
・家事の負担を減らしたいと感じてそう
・「安い」よりも「楽になる」や「安全である」ことに価値を感じそう
・高価格でも効果の高い商品に価値を感じそう
Bさんの場合
・時間はありそうだけど可処分所得が少なそう
・副業やパートなど、自分で収益を得ることに価値を感じそう
・コスパの良い商品価値を感じそう
・節約にも興味がありそう
このように細かく分けることで、その人が求めている価値を理解することができます。
だから、ベネフィットを使おう。
自分のブログに生かしてみよう!
改めて自分のブログの価値を考えてみましょう。
- どんなターゲットに(当記事の内容)
- どんな価値を与えられているのか?(第1回の内容)
しかしながらこれだけだと、まだ難しいというのが正直なところです。
理由は簡単で、「それをやりたがっているのは、あなただけではないから」と言うことです。
つまり、競合の存在があるから。
もちろん他に誰もやっている人がいなければ、ここはスルーしてOKだよ!
第3回の記事では、『差別化』について詳しく、ブログで使える方法をまとめています。
まずは、第1回からご覧ください。
全体のまとめ
マーケティングにおいて絶対に必要な要素がセグメンテーションとターゲット。
ブログもマーケティングの一部なので絶対に必要な考え方。
ペルソナ分析だけ知っている人以外に多い。
ペルソナ分析をやるときは、目的や目標を持ってやること。
細部化することで読者が求めているベネフィットがわかる。